富士山世界遺産会議

皆さん、僕がNPO法人「富士山を世界遺産にする国民会議」の委員長をしていたのをご存知だと思いますが、世界遺産になった今もやっています。

今日は定例会議で山梨・静岡両県の世界遺産家の責任者と新聞社の方との月例の会議です。

今は、名前は変わってNPO法人「富士山世界遺産会議」となっているのですが、富士山を守る仕事や富士山の文化的価値を高める活動をしています。

実は来年、毎日新聞社と共催で「富士山書き初め展」をします。富士山にまつわる書を小・中学校の子供達に書いてもらうのです。

この「書き初め」というものも、世界無形文化遺産にしようという運動もあるのですが、世界的に正月のはじめに文字をかくというのは、全く日本独自の風習です。

みなさんは富士山に登ったことがありますか?

僕は一回あります。富士山会議のスタッフに「富士山登山は大変?」と聞きますと、彼は「いやあ簡単ですよ。夜の9時くらいから登って、朝ご来光バッチリですよ」ということでその通りにしたら、8合目すぎる時には頭はがんがん死にそうでした。

後で聞くと、こういう登り方が一番危険で無謀な登り方だというのですから、後でスタッフに「君のせいでひどい目にあった!!」と文句を言ったのですが、「えへへ」でおしまいでした。

富士山の世界遺産運動を私が始めたのは2003年、カンボジアのプノンペンで世界遺産登録になったのは2013年です。まるまる10年かかりました。

山あり谷あり谷底ありの険しい毎日でしたが、もうダメだと思う時に、いつもいろいろな方が神のようにあらわれ助けてくださって、世界遺産にすることができました。

2013年の6月22日、19カ国の世界遺産委員会の委員の方々が「フジサン(マウント・フジとはいいません)は素晴らしい。もっと早くもってきてほしかった」と口々に語ったときには、心が震えました。

そして委員長が「フジサン、世界遺産採択!」といってベルを打ち鳴らしたときには、安堵と一緒に深い感動と感謝の念が湧き上がってきました。

本当にこの運動に関わってよかったなあとつくづく思ったものです。

しかしその富士山、今多くの観光客が訪れるのですが、海外から来た人たちのマナーが悪く、山が汚れているのです。
山は征服しにいくものでも、単にレジャーにいくものでもなく、山に登られせてもらうという敬虔な気持ちが必要だと思います。

ちなみに、ここで問題です。富士山に登る場合、何曜日に 登るのが空いていると思いますか?
答えは「木曜日」です!。

なぜか理由はわかりませんが、とにかく統計上「木曜日」が格段に空いているのです。富士山に登るときには「木曜日」。

このブログの影響で「木曜日」に人が殺到しても、私は一切に責任は負いませんので宜しくお願いします。