納得するまで

今日は、アクティブ・ブレインのベーシック・コース2日目です。久しぶりでしたが、しかしまたまた非常にみなさん優秀で、がっつりできましたね。それにしても質問が出る出る出る出る。
私としては、「どんなことでも質問してください !」と言ったものの、次から次へと質問のオンパレードで、あっという間に時間がたちました。

しかし質問というのは、その人だけのものではなく、他の人たちも「ああそうか!」と納得できるもので、私としては、どんな質問でもウエルカムです。
それは昔こんな体験があったからです。もう15年以上前のことですが、私がある速読のセミナーに行った時のことです
その速読では、その先生は「みなさん意味がわからなくても、とにかく目を早く動かすのです!」と指示していました。そうしますと、大体は人が本を読む速度というのは1分間に600文字くらいなのですが、それが1000文字になり1500文字になり3000文字になりとぐんぐんと増えていくのです。

でも参加者の人たちは、その文章の意味は全くわかっていません。

私は参加者の一人に聞きました。
「あなたは、ずいぶんと早く文章が読めておられるようですが、意味はわかっているのですか?」と。
そうしましたら、その人は「いえ全然!」と当たり前の顔をしていうではないですか。
私は驚いて、さらに「意味がわからなければ、速く読めてもダメじゃないですか?」と聞きましたら、その人は
「でも先生が『意味がわからなくても、どんどんと速く読んでいけば、必ず潜在意識に入っていくので、大丈夫です』といっていましたから、いいんじゃないですか」と、疑問を持つ風でもなく答えていて、私の頭は全くもって「?」でした。
「意味がわからないのに速く読めてもなんの意味もないじゃないか」
という至極当たり前の疑問が心の中に湧いて来たのです。

というわけで、私はその先生に、素直に疑問をぶつけました。
そうしたところ、その先生は「あなたは間違ったことをやっています」と答えました。わたしは、私が間違っているのならどこをどうしたらよいかを聞きたかったのです。
ですので、「ではどうしたらよいのですか?」と聞きましたら、その先生はまた「あなたはちゃんと聞いてないですね」とか「あなたはよくわかっていないですね」というばかりで、どうしたらいいかということに対して、明確な答えをくれませんでした。
私が一生懸命聞いていたら、スタッフの人がきて、その先生の前に立ちはだかり、「先生は今お疲れですから、質問は遠慮してください」といって、私の質問をさえぎったのです。
私は仰天しました。私は多分一般的な知力は持ち合わせていると思います。
その私が、質問をしたときに、まるで「お前の頭はアホだ!」といわんばかりの対応、そして質問することが非常識なことであるかのごとき対応を見て、私はいささか憤慨もし、悲しくもあり、情けなくもなりました。
私はその時に、心の中で一大決心をしました。
私が、講義や授業をする場合、どんな質問でも、その人が本当に聞きたいという思いでした質問であるならば、どんな質問でもその人が納得し「ああなるほど、よくわかりました、ありがとうございました!!!」というまで、最後まで付き合おうと決意したのです。
「わかる」というのは、思わず膝を打ち、「なるほど!!!」となることです。
「だいたいわかりました」というのは、ほとんどわからないことと同義語です。
私は、参加者の皆さんが必ず、心の底から納得するまで、必ず答えます。
それはこれからも、一生そうします。
ですから、みなさんもこれから是非遠慮せずにどんな質問でもしてください。

よき質問は人生の扉を開きます。
さて明日はどんな「グッドクエッション」にであえるか楽しみです!
それではみなさんごきげんよう!