教えた昼、学んだ夜

今日は朝から「学習法講師養成講座」というのをやっていました。


「学習法って何?」
これは一言でいえば、「ばっちり試験にうかるための虎の巻講座」のようなものです。
ですから、この手法は私たちの日頃の「学び」のすべてでは毛頭ありません。

でもね。みなさん。今まで試験勉強がんばってやって、失敗して悲しい思いをしたことはありませんか?それはあなたの頭が悪いというよりも、勉強の仕方がどんくさかったのだと思います。
このアクティブ学習法では、みなさん「目から鱗」が100枚くらい落ちます。
「えっそんなことするの?」という感じですね。
でも良く考えてもらったら、「なるほどその通りですね」という具合になります。
でもでも試験に受かるために一番大切なことは何と言っても「なんとしても受かりたい!」という情熱をもっていることであることは間違いありません。
みなさんさすがにアクティブの講師だけに、僕が説明しデモンストレーションをしたあと、とてもとても上手に発表します。「さすがだな」と感心しました。

試験に受かるということは、かなりの人にとって人生を大きく変えるきっかけになることは間違いありません。
今日のみなさんが講師として活躍してくれることを祈っています。

さてその後僕は、15年来の友人である柔道家の山下康裕さんと一緒に食事をしました。今日は徳真会の松村理事長のご招待だったのですが、私の義理の父の深谷隆司が本を出したときに、山下さんが推薦文をくださったのです。

山下さんにはいつお会いしてもその人柄に魅了されます。
もう遠い昔のことで若い人はしらないかもしれませんが、ロサンゼルスオリンピックで、足をけがしながら金メダルをとった場面には多くの日本人が涙したものです。

僕は山下さんが理事長をしておられるNPO法人柔道ソリダリティの理事をしていて、時々お会いするのですが、山下さんがこんな話をしていたのを思い出します。

ロサンゼルスオリンピックで金メダルをとったときは、さぞや感動して歓喜に包まれておられるかとおもいきや、帰りの飛行機の中で、「もしあのとき試合に負けていたらどうなっていたのだろう」と思うと、ガタガタと体が震えてきたというのです。
その反対に、ロサンゼルスオリンピックの4年前モスクワオリンピックがソ連のアフガン侵攻によりボイコットされたときに、山下さんはオリンピックに出られませんでした。そんな騒然としたなか、山下さんは「日本がオリンピック不参加」を表明した日の次の日の試合で、宿敵斉藤仁との戦いの中、相手がしかけた「かにばさみ」で足を骨折してしまったのです。

当時の新聞には「山下失意」という文字がバンバンと躍ったのですが、山下さんはそのときに「ああ柔道の神様が『山下お前少しやすめ』とおっしゃっているような気がして、とてもすがすがしい気分でした」と語っていたのです。
僕は「へええええええ!」と思って、外から見ているのと全く真逆の心の状態なのだなあと感慨深いものがありました。怪我も神様からのプレゼントだと思うなんて、まさに「陽転思考」のかたまりですね。

山下さんは、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ロシアのプーチン大統領が最も尊敬している日本人です。
以前プーチン大統領が日本にきたときに、山下さんのおかげでプーチンに会わせてもらったのですが、プーチンがそこでも山下さんのことを「私が最も尊敬する柔道家のやましたやすひろ先生とかたり、日本柔道の心を学んだことによって私は自分の人生を変えることができた」と語ったときには、びっくりしたのを思い出します。

今回もまた別のめぐりあわせで山下さんにあえて、なんとも楽しいひと時でした。
余談ですが、ちなみにいままで私の家にたくさんのお客様がみえたのですが、その中で一番一番びっくりするほどご飯を食べたのは山下さんでした。
反対に女性は誰でしょうか?実はあの「人生がときめく魔法のおかたづけ」で大ベストセラーになった近藤麻理恵さんでした。山下さんはわかりますが、小さい体の「こんまりちゃん」のどこに食べ物がはいるのかしらと不思議でしたが。
ついでに僕は昔ふとしたはずみで山下さんに腕相撲をいどんだのですが、残念ながらびくともしませんでした。まああたりまえですね。

というわけで今日もいろいろ楽しい1日でありました。

明日もまたみなさんどうぞ幸せな1日をお過ごしくださいませ。

それではごきげんよう!

追伸:学習法もいいけど、私が直接お伝えする集中力プログラムはチョーおすすめです。

戦術も戦略も集中力なくして語れません。