なんと、気がつけば2週間もブログを書いていなかったのですね〜。

さて、昨日はオペラシティで「第一回ジャパンスピリットコンサート」を開催しました。
小雨の降る中お越しいただいた方には心から感謝の気持ちでいっぱいです。

第一部から多彩なゲストが登場し、僕が大好きな篠笛奏者の「ことちゃん」の演奏から始まって、80人の雅楽隊、そしてニューヨークで大活躍している西川悟平君のピアノとロスチャイルドさんのソプラノと盛りだくさんでした。

雅楽・舞楽 演目:蘭陵王

こと(篠笛)龍の目覚め・Evolution

西川悟平 バロネス・シャーロッド・ド・ロスチャイルド

L’alba voce かけがいのない地球

第二部は、高校野球開会式の国歌斉唱で一世を風靡した野々村彩乃さんの「君が代」から始まり、いよいよ交響組曲「大和」です。
今回はなんと僕は背中に巨大な鳳凰を背負った真っ白な羽織袴で演奏してしまったのであります。田舎のあんちゃんの成人式かヤクザの親分かという風情です。

野々村彩乃「君が代」

背中には鳳凰

多分、いや間違いなくこの400年のオーケストラの歴史の中でこんな姿で指揮をしたマエストロはいないと思います。
まあ絶対に燕尾服でないといけないという規則もないので「えいや!」とやったのですが、これがまた結構皆さんびっくりさせたようで「しめしめ」でした。

そして今回なんと演奏中に「プロジェクションマッピング」をするという奇想天外なことをやったのですが、これが曲と合っていてまた魂にビリビリきました。
とにかくとにかくいろいろな出会いが不思議とつながり、想像以上の結果になりました。それはそれは感謝感謝しかありません。

初の試み プロジェクションマッピング

その中で今回深く思ったことがあります。
それは、「準備に魂を込める」ということと「心が一つになることの凄さ」です。

実は今回の「大和」の演奏は三回目になります。
一回目は2011年2月24日サントリーホールで始めてコンサートをしたのが最初です。
いままでもオーケストラのメンバーは頑張って演奏してくれたのですが、しかし素人の僕は言いたいことがあっても、ソリストたちに何度も注文をつけることを躊躇していました。

ですから「まあ及第点ならいいか」という具合で本番を迎えていたのです。
しかし今回は自分が満足をいく演奏をしようと決意していたので、あらかじめ6人のソリストとコンサートマスターに、徹底的に僕の想いを伝えたのです。
もちろんですが、楽団員たちはもともと技術力はとても高いものを持っています。
しかしどんな曲にするのかというのは作曲者である僕が伝えないといけないのです。

今回は僕が納得するまでやりました。そうすると彼らはそれに見事に応えてくれてどんどんと進化していったのです。
そしてオーケストラの鍵となるコンサートマスターともじっくりと話し、食事をし心を通じあわせたのです。

そうしてリハーサルを迎えました。
そうすると最初から場の空気が温まっていてメンバーの心が繋がっているのを感じました。
リハーサルの間中僕もいいたいことをいい、そして楽員どうしも良い音楽をつくるために実に楽しそうに自分の思いを話してくれました。
リハーサルが終わるときには、今までには感じられなかった満足感と安心感がありました。

そして当日、僕は彼らにお願いしました。
「オーケストラでは指揮者を迎えたり、お客さんに顔を向けるときにむっつりしている場合が多いけれど、このオケはみんなに笑顔を向けてくださいね。
そして僕が最後に客席に手をふったらみんなもお客さんに感謝の気持ちで手をふってね。よろしくお願いします」と。

そしてゲネプロ(本番同様に舞台上で行う最終リハーサル)が終わり、本番になったのですが、会場に僕がでていくと会場のみなさん真っ白な着物を見て「ふえーーー!!!」でありましたし、ましてや後ろを向いてそこに「巨大な鳳凰」が飛んでいた日にゃ「どひゃーーー!」でありました。
みなさんの奇声を背に受けながら僕は思わず客席を振り返り「にやり」でありました。

しかし演奏はとにかく演奏家たちが頑張ってくれて、ゲネプロのまたまた3割り増しの出力で大迫力の演奏でした。
指揮をしている僕にも彼らの「情熱の音」が飛んできました。
第四楽章が大音響の中終わった時会場に「ブラボー!!!」の声が各所から聞こえてきたときには、なんともいえない高揚感が生じました。

多分本番では楽団員同士の心と会場のお客さんたちの心が一つになってある次元の感動が生まれたのではないかと思います。
今までも僕が演奏したときにはお世辞もあってでしょうが「すごいですね」という言葉は何度も聞いたことがあります。
しかし今回はみなさんもっともっと深い次元で心に響いていたようです。多分それは「魂が共鳴」したからだろうと思います。
もちろん音楽会ですから、いろいろな感想を持った人もいるでしょうし「なんやねん」と思った人もいるでしょう。

また僕たちの不手際や配慮のなさで不快な思いをした人たちもいるかもしれません。それは次回のための反省材料として大事にして行きたいと思いますが、とにかく今までにない反響の大きさに驚いているのです。

修了後「ことちゃん」と娘と

ここで調子こくわけではありませんが、もうすでにいくつも「是非私たちのところでもやってください」というオファーが来てしまっています。
この交響組曲「大和」はこれからできる限り全国いや全世界でやっていきたいと思っています。

ということはですよ。これから私は「マエストロ」になるわけですね。
ですからこれからは私のことを「マエストロ小田」と呼んでいただかないと返事をしないということになるわけですね。
決して「マヨネーズ小田」とか「マカロニ小田」とかいわれても返事をしませんので十分に気をつけてください。

たくさんの方にお越しいただき感謝しかありません。

冗談はさておき、とにかくとにかく本当に多くのみなさんのお力をいただき、本当に本当にありがとうございました。

次回には是非あなたも聴きにおいでくださいませ。

どうぞ今日も1日良き1日を!

ごきげんよう!