新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。

2019年が始まり、皆様お元気でご活躍のことと思います。

さて先日、私は宮崎県の高千穂に行ってきました。宮崎での講演に合わせて、かつて神々が集った高千穂に行こうと思ったのです。

私は今まで伊勢神宮を始めとして、日本全国、歴史的に重要な場所は200箇所近く訪れていたのですが、高千穂は行ったことがありませんでした。

宮崎空港でレンタカーを借りて、高速を2時間走り、高千穂に行きました。

行ってみると、そこはまさに高天原のようなところで雲海たなびく山々に囲まれて、まさに神々が集まってきているような感じがしました。

高千穂には、天照大神が御隠れになり、神々が集ったという「天安河原」があります。実際に行ってみると、そこはなんともいえないエネルギーを発し、他の場所では感じられない気が満ちていました。

今年は「平成」から次の世の中に変わります。そういった意味では節目ですね。

私は今年からいよいよ「ジャパン・スピリットの会」を立ち上げ、素晴らしい日本の心を次の時代に生きる世界中の人々にお伝えしていきたいと思っています。

そのひとつが、まさにこの「天岩戸びらき」の話です。

ある時、弟スサノオのあまりの暴れん坊ぶりに、姉の天照大神が堪忍袋の緒を切らし、岩の中にひきこもってしまいました。太陽神である天照大神が岩にお隠れになったことで、世の中は真っ暗です。

そこで、八百万の神々が天安河原に集い、知恵を寄せ合い討議して、天照大神に岩の中から出て頂くことに成功し、世の中にまた光が戻ったという話です。

人生には本当にいろいろなことが起こります。今年も思いも掛けないことが様々起こるでしょう。もしかしたら辛いことがあるかもしれません。

天岩戸びらきのお話は、良くも悪くも様々な経験をする私たちに大切なことを教えてくれます。

人生が開いていく前には辛く、真っ暗な時期があるかもしれないということ。暗い時には、それをただ悲観するのではなく、どうすれば明るくなるのか考え、行動に移すこと。1人では難しいことも、周りの人の知恵や協力によって可能になること。

私の言葉に言い変えれば、陽転思考で元気に一年を過ごし、大晦日には「今年もいい年だったなあ」と思えるような一年にして頂ければと思います。

という訳で、皆様の2019年が素晴らしい年になります様にお祈りし、新年のご挨拶といたします。本年もどうぞよろしくお願いします。

2019年1月 小田全宏