11月28日と29日、20名の皆さんをお連れして、伊勢神宮ツアーに行ってきました。
私は、これまで何十回も伊勢神宮に多くの方をお連れしていますが、令和の御代になってからは初めてでした。
即位式と大嘗祭が丁度営まれたタイミングでお参りできたのは本当にありがたいことでした。
大体いつも、「初日は天候が悪く、内宮参拝をする二日目は晴れる」というのが定番でしたが、今回はまた格別でした。
とにかく、雲一つない大晴天でした。まさに天照大神が私たちを祝福してくださっているような気がしました。
私のツアーでは、日本の国の成り立ちを数時間話してからお参りに行きます。
そうするとみなさん「日本はこんなに素晴らしい国だったのですね。」と驚かれます。
残念ながら、日本では神話は一切教えていません。それは戦後アメリカのGHQが入ってきたときに、「日本神道が軍国主義のもとだから教えてはならない」と言って神話を廃止したからです。
確かに戦争当時日本は、「天皇を中心とした神の国」として人々の心を鼓舞し、戦争に駆り立てていった側面はあると言えます。
しかし静かに、日本の神道や天皇・皇室を見つめてみると、実に平和な理念と、国民に対する愛情に満ち溢れた王統であることがよく分かります。
天皇という存在は、なんといっても古事記の中に書かれている神話を元にしなければ、決して語ることはできません。
先日大嘗祭があった11月14日に、私は、天照大神の親神さまである「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)」を祀っている滋賀県の多賀大社で特別講演をさせていただきましたが、みなさんに日本の国の成り立ちについてお話しをさせていただいたところ、神社にゆかりのあるの方が200人ほど集まっておられたにも関わらず、「ほとんど知りませんでした。」「感動しました」「驚きました」という声がたくさん寄せられました。それを見ても、いかに日本の神話がないがしろにされてきたかが分かります。
かつて「12歳までに、その国の建国の神話を知らなければ、その国は滅びる」と語ったのは、20世紀最大の歴史学者であるアーノルド・トインビーですが、今こそ、軍国主義とは何の関係もない、豊かな心をもった建国の物語をわたしたちは知る時に来ているのだろうと思います。
私はこれから、楽しく日本の心を多くの人に届けていこうと思っています。しかしこれは、単に歴史好きの人を増やすためではありません。
これからの日本に生きる私たちが、日本という国を愛し、ここまで日本を作ってきてくれた人々に感謝し、そして素晴らしい日本と世界を作っていくと誓うためです。
今回の伊勢神宮ツアーで私自身もこれからの人生への決意を強く持つことができました。