島唄の意味

突然ですが、あなたは「島唄」の本当の意味を知っていますか?

THE BOOMの大ヒット曲「島唄」

多くの方に親しまれている曲であり、もちろん私も知っていました。
でも「その歌詞の本当の意味」を知ったのはまだ最近のことです。
「デイゴの花がさき 風をよび嵐がきた
でいごが咲き乱れ 風を呼び 嵐がきた
繰り返す 哀しみは 島わたる 波のよう
ウージの森で あなたと出会い
ウージの下で 千代にさよなら
島唄よ 風にのり 鳥と共に 海を渡れ
島唄よ 風にのり 届けておくれ わたしの涙」
 
私のおじいさんは沖縄の生まれですから、私は「沖縄クオーター」です。
この歌が沖縄の歌だというのは知っていましたが、その意味はあまり知りませんでした。
前に沖縄旅行をしたときに、夜沖縄料理を食べた時に、そこで沖縄民謡の
歌を二人の沖縄衣装に身を包んだお姉さんたちが歌っていました。
その一人が「島唄の本当の意味をしっていますか?」と尋ねてきました。
私はてっきり「あなたと出会い あなたとわかれ」といい、「届けておくれ 私の涙」というのですから、当然失恋か何かの歌だと思っていました。
しかしそれは全く違いました。

この歌を作ったのは BOOMの宮沢和史さんですが、彼が沖縄旅行をしたときに、あの「ひめゆり平和祈念資料館」を訪れたといいます。

みなさんご存知のように70年前の太平洋戦争で沖縄は日本でも唯一といってもいいくらいの日本本土での激戦地になり20万人が死亡しました。

宮沢さんはその「祈念館」で一人のおばあさんに会います。そこで沖縄が日本の「捨て石」になり多くの人の命が奪われたことを知ります。

その塹壕の中で、お互い家族同士が、また友人同士が、捕虜にならないためにお互いの胸を刀で差し合い、死んでいったのです。
その事実をしって宮沢さんの体は震え、自分自身に対して怒りすら出てきたと言います。
そのくらい洞窟のなかで人々が集団で自決したことを思うと涙が止まらなかったといいます。
しかしその「祈念館」を一歩でると、そこにはウージ(さとうきび)が静かに風にゆれている その様を歌詩にしたそうです。

この歌詩の真の意味を伝えるとこうなります

「1945年の春、デイゴの花が咲く頃、米軍の沖縄攻撃が開始された。
でいごが咲きほこる初夏になっても、米軍の沖縄攻撃は続いている。
多数の民間人が繰り返し犠牲となり、人々の哀しみは 島中に波のように広がった。
サトウキビ畑で、愛するあなたと出会った
サトウキビ畑の下の洞窟で、愛するあなたと永遠の別れとなった
島唄よ、風に乗せて、死者の魂と共に海を渡り、
遥か遠い東の海のかなたにある神界『ニライカナイ』に
もどっていきなさい
島唄よ、風に乗せて、沖縄の哀しみを本土に届けてほしい」

私は、その歌のおねえさんの話を聞いたあとに、この島唄を聞いて涙が止まりませんでした。

実は今日なぜこの話をブログに書いたかといいますと、今日は一日中ジャパンスピリットの原稿を書いていたからです。
そして、丁度第二次世界大戦の話をいろいろ調べていて
そのときに、この戦争で死んだ多くの人々の魂を感じて何度も何度も涙がでてとまらなかったからです。

今の日本にもいろいろな問題があるでしょう。でも「平和な国」です。
それは多くの人々の、犠牲の上に成り立っていると思うのです。
そんなことを感じる1日でした。
 
それではみなさんまた明日!