その瞬間に何を選択するか

今日は福岡で企業研修でした。
前日から西日本は大雪でしたから、いささかびびっていました。
実際に上空からみたら、全面雪景色で、「ここは北海道かいな?」と思うくらいでしたが、今回も何の問題もなく飛行機は飛び、福岡空港に着陸し、僕は会場に向かったのでありました。

会場はまさに博多駅の目の前の高層ビルの最上階で開催されていたのですが、ここで大問題が発生したのです。

新しいビルですから、当然ビルの作りもしっかりしているはずです。
しかし、隣の部屋から大音響のロックが聞こえ、またしばしば大拍手、そして大笑い声、そして講師か司会者の声なのか、絶叫に近い話し声。

多分ネットワーク系か何かの元気なおばちゃんたちの大会なのかもしれませんが、とにかくめちゃくちゃやかましいのです。
だって僕が話す声が聞こえなくなるのですから。
はじめは「すぐに終わるのだろう!」とたかをくくっていたのですが、1時間たっても一向に静かになる気配がありません。

僕はスタッフに頼んで、会場の事務局の人から、隣の人たちに「少し静かにしてください」ということを頼んだのです。
しかし全く焼け石に水。確かに音楽の音量はいささか小さくなったかもしれませんが、大拍手と笑い声、そして誰かの大音量演説は全くもって小さくならないのです。

さてこういう状況でみなさんはどういう選択をとりますか?
いろいろ方法はあると思います。
「じっと我慢する」
「うるさくても『陽転思考だ』と言って平気なふりをする」
「隣の部屋にどなりにいく」
「会場の事務局にいき『こんなんじゃ金はらえん!』といって文句をいう」
でも僕がとった方法は、全く違う方法をとりました。

それは、「自分たちの会場を移動する」という方法でした。一人や二人ならいざ知らず、大人数の民族大移動をすることは、受講者にとっても「なんでだ!」と文句もでる可能性もありましょう。

でもそのままじっと我慢するのは受講者の集中力も切れてしまいますし、ましてや隣の部屋にどなりこみにいくなどということはできません。
だって彼らもある意味決して非常識なことや非合法なことをやっているわけではないからです。
会場の事務局にいって「金払わんぞ」というのはいかにもクレーマーでそれこそ僕の人間観に反します(おおげさか?)。

そして僕はみなさんにことの次第を説明して、部屋を移動することにしました。幸い大きな部屋が一つあいていたからです。
ちょうどその時間僕は「リーダーの決断力と行動力と責任感」ということについて講義をしていたので、僕はみなさんに「これが決断力だよ!」といって親指を立てたら、みんな大笑いしていました。

残念ながらその笑い声は、隣の大音響おばちゃんたちには聞こえなかったでしょうがね。
自分たちにとって不都合な状況が生まれているときに、僕たちはどんな対応をとるのか?

その方法は様々あります。そのどれもが正解でもあり不正解でもあります。要は僕たちがその瞬間に何を選択するかということなのでしょうね。

というわけでそれ以降の3時間の講習時間は実に充実した時間になりました。
さてこのブログは福岡から羽田への飛行機の中で書いていますが、今はこのブログを飛行機の中から送れるのですね。なんとも便利な時代になったものです。

明日は大阪に移動して、夕方から大阪志学塾です。
そのまま週末はアクティブの集中力プログラムとアドバンス・コースで大阪にいます。

インフルエンザや風邪が流行っていますね。
みなさん、かかってしまったら、それは最善を尽くして治すしか仕方がありませんが、まだの方はできる限りの予防することはできます。

今日も良き1日を!

ごきげんよう!