今日、博多の歴女として有名な「白駒ひとみ」さんと久しぶりにお会いしました。ひとみさんはもともとはJALのCAだったのですが、昔から歴史上の人物が友達のように感じて、今では日本で指折りの歴史の語り部になっておられます。
私も、ジャパン・スピリットをみなさんにお伝えしているのですが、ひとみさんの話を聞いていると「日本にはそんな人がいたのか!」と驚いたり感動したりすることがしばしばです。
この度、ひとみさんが「ちよにやちよに」という絵本を出版されました。この本は、いうまでもなく「君が代」がテーマなのですが、実に素敵なのです。
君が代は一時、戦争賛美の歌として、GHQから否定されてしまい、学校でも日教組が君が代を歌わない、子供たちに歌わせないとしていた時がありましたが、今では正式に国家として法律で決められています。
しかしこの「君が代」の本当の意味を知っている人は、そう多くありません。
実はこの歌は、もう今から1000年以上も前の平安時代に作られた歌なのです。
そして、この最初の「君が代は、」という言葉は、もともとは「我が君は、」となっていました。
つまりこの歌は、女性が自分が愛している男性の命がいつまでもいつまでも幸せで続きますようにという、いわば「恋の歌」なのです。これは「古今和歌集」に収められているのですが、やがて後になって「和漢朗詠集」では今の「君が代は」に変わっています。
この君というのは、自分が大切に思っている人すべてをさしています。そして何かのお祝いごとの時には、ずっとこの歌が歌い継がれてきたのです。
そして明治になって、この曲にメロデイがつけられ、明治25年に国家として制定されたのでした。
この曲が、「天皇のために死ね!」という曲だから歌ってはいけないというのは、全く検討外れの言いがかりのようなもので、この「君」はあなたと私であり、自分が尊敬する人たちであり、また今まで日本を作ってきてくれた全ての人であり、「天皇」をさしたとしても、「天皇」からみればこの『君』は「大御宝(おおみたから)」である「国民すべて」を指すのです。
つまりこの「君が代」は、日本と世界が永久に平和でありますようにという祈りの歌なのです。
このことの真実を、子供たちはほとんど知らされていません。
オリンピックでは、何度もこの「君が代」が流れましたが、この「君が代」に込められた平和の祈りを心に思い浮かべながら歌いたいものです。
終戦の日を前にしてそんなことを感じた一時でした。
是非「ちよにやちよに」を手に取ってお読みいただければ幸いです。
ごきげんよう!