真の豊かさを考える

今日僕は、企業のコンサルティングで河口湖の「全陽倶楽部」に来ています。
この建物は自分で作ったのはいいのですが、僕自身めったにきません。でも来てみるとやっぱり非常に気が深くて、心にエネルギーが溜まっていくのを感じます。

今回は仕事ですが、またゆっくり遊びに来たいなあと思います。

それにしても寒いですね。東京もめっきり寒くなってきましたが、河口湖はもっと寒いです。
まだまだ雪はふっていませんが。

さて先日、僕の友人と話をしていたときのこと。いろいろ考えさせられました。その友人のお父さんは、一代でかなり大きな会社を作ったのですが、やがてお父さんは、僕の友人に経営権を譲る前に一度、お父さんの弟、すなわち友人のおじさんに経営権を渡しました。

友人が社長になるまでの『つなぎ』ですね。でもその後、お父さんが病気で亡くなると「おじさん」はその経営権をすぐに自分の息子に譲ってしまうのです。僕の友人はいわば、経営から外れてしまったのです。友人はとても嘆きました。そのころの友人を僕はよく知っていますが、本当に苦しそうでした。

お父さんの死後はとても大変だったそうです。お父さんの作った豪邸もまたお父さんが生前収集していた古書もすべて二束三文で売却することになったのです。
彼は、当時を振り返り、自分の思い出の家を手放すことは非常に苦しかったのですが、それでもなんとか乗り切り、自分の仕事に邁進します。
その間、実は彼の従兄弟が乗っ取った会社は不況のあおりで倒産してしまいました。

彼は述懐します。自分の父親が作ったものも、あの方丈記の「大家滅びて小家となる」という習いのように、あっという間に消えてしまうということです。
そして彼は自分の人生にもっともっと大切なものがあるということに目覚めていきます。
真の豊かさは、本当に心のかよう人間関係ができることと、また人に喜びを与える存在として生きていくということということに到達します。そしてそれを多くの人に伝えることを仕事にしています。

僕たちが日々追い求めているもののなかで、本当に価値があるものはなんでしょうか?
昔明石家さんまは「幸せってなんだっけなんだっけ」と歌っていましたが、僕たち自身が心のなかで、これを見つめてみると、もしかしたら今自分が追い求めているものが、本当は価値のないものであったり、またないものねだりであったりということがわかってきます。また実は幸せというのは今自分自身の手のひらの中にあるということに気づくのかもしれません。

借り物の言葉でなく、自分の心と言葉で今一度自分にとって「私にとって幸せってなんだっけなんだっけ」と聞いてみてくださいな。
そのとき「これだよ!」とピコンとひらめくものがあれば、これは誰がなんといおうと「幸せ」なのでしょう。

「あなたはどうですかって?」
それは幸せに決まっているじゃありませんか。なぜって僕がホワホワっと書いているこのブログを「あなた」に今読んでもらっているのですから!!!

それではまた明日も良い1日に!

ごきげんよう!