今日僕は伊勢に来ています。
今まで何回伊勢に来たのか記憶にないくらい来ています。
今日お連れした皆さんの中に20代の人たちも何人もいましたが、全員「伊勢神宮で祀られている神様は誰ですか?」という質問に対しては「『?』でした。
僕としては「日本人なのにこんなことも知らんのか!!」と怒りたいところもありますが、しかたありませんね。これまで誰も教えてくれなかったのですから。
僕は、彼らにこんな質問をしました。「ところで伊勢神宮の社はいつできたかわかりますか?当てずっぽうでもいいので答えてみて」といいましたら、口々に
「1000年くらい前」とか「500年くらい前」とか答えます。
「さて正解は…」
「3年前です!」と言ったら、みんな『えっ?!』という顔をしていました。
実は世界の聖地の中で日本の伊勢神宮だけが、他にはないシステムをもっています。それは神宮のオヤシロを20年ごとに建て替えるというシステムなのです。
これは「式年遷宮(しきねんせんぐう)」と呼ばれているのです。
今は向かって左の方に立っています。あと17年すると今度は右の場所に移動するのです。
そしてなんとこの歴史が1300年も続いているというのですから、驚きです。
つまり常に「再生」のエネルギーをもった生きた神殿になっているのです。
壊した社の木はまた別のところの神社の修理に使うのです。
神宮そのものが「死と再生」を永遠に繰り返しているわけです。
こんな聖地は世界中のどこを探しても、ここにしかありません。
伊勢神宮で祀られている神様はいうまでもなく天照大神(あまてらすおおみかみ)です。いわゆる太陽神としての女神ですね。
日本は「日本」という言葉そのものが、太陽ですし、国旗も太陽ですし、神道の元の神様も太陽です。
私たちが普段毎日使っている「こんにちは」という言葉も「太陽さん」という意味です。
つまり日本はまさに「太陽の国」なわけです。
太陽のように明るく、楽しく生き、そして周りの人たちに太陽のようなエネルギーを与える生き方をするということが、まさに「太陽族」なわけです。
伊勢神宮に行くと、あまり神道のことなど何も知らなくてもやはりその空気のすがすがしさに心洗われる思いがします。
神様の前に立つと、僕たちはパンパンと手を叩いていろいろお願いごとをしますが、本来は、神様の前で「ありがとうございます」という感謝と「これから私はこういう生き方をします」という誓いを立てる場なのです。
日本には「八百万(やおろず)の神」がいるといわれています。
ヤオロズというのは本当にたくさんの神様ですね。
つまりこれは私たち一人ひとりが神様だと言っているようなものなのです。
ですから、私たちは毎日誰かからいろいろなお世話を受けています。そのときは私たちはその人を通して神様を見ているのでしょうし、反対にあなたが誰かの為に働いているときにはあたながその人にとっての神様です。
そんな神様ごっこができればいいと思いませんか?
さて今日あなたはどんな神様に出会うでしょうか?
そしてあなたは今日は誰の神様になるのでしょうか?
ということで今日は内宮に行ってきます。
そのあとはお待ちかね、「おかげ横丁」で美味しいものを食べられたらまたまた天国気分です。
それでは今日も良き1日に!
ごきげんよう!