「ハマること」のすすめ

アクティブの受講者向けのメルマガに、先週「ハマる」ということについてお話しましたが、今日はまた角度を変えて、少し書いてみたいと思います。

昨日の塾での講義は「ハマる!」ということでした。
普通僕たちは「ハマる」というのは、あまり良い意味につかわないですね。
「パチンコにはまっています」
「競馬にはまっています」
「ゲームにはまっています」
「麻薬にはまっています(これはだめだめだめ!)」

しかし、実はこの「ハマる」という能力こそ、私たちにとってとても脳を動かしていくためにはとても素晴らしい働きだということをご存じですか。

勉強でも仕事でも、スポーツでも音楽でもなんでも「ハマった人」が自分の能力を開花させるわけです。
よく「努力が成果を生む」ということがいわれますが、日本人はこの「努力」という言葉が大好きですね。

一心不乱に取り組んで、困難を乗り越えるというのがあります。
僕が小学生のころ「巨人の星」という名作アニメがありました。
「思いいこんだあら、試練の道をおおおおお、行くが男のど根性!!!」という歌詞の歌を聞いていたら、「人生やっぱり頑張らないといけないなあ!」と思ったものです。

しかし、大人になっていろいろみていると、どうも我慢比べのように頑張るということよりも、実はもっとすばらしい脳の働きがこの「ハマる」ということだと気づきます。

トップアスリートたちの話を聞いていると、どう考えても「大変だろうなあ!」という練習を、楽しげに取り組んでいる姿が見て取れるのです。

もちろんスランプや困難や挫折もあるでしょう。しかしこと練習ということになると、ほおっておいたらいつまでもやっているような状態で練習している人たちが大半なのです。

僕もよく「小田さんはどうしてこんなにたくさんのことができるのですか?1日が30時間くらいあるようにみえます」とか、「寝ている時間はあるのですか?」というようなことをいわれることがしばしばありますが、実際には6時間以上寝ていますし、忙しすぎて頭が大混乱ということは全くありません。

それは実は、それをやっているときに僕の頭はそのことに没頭しているからなのです。

それ以外のことは全く考えない。そしてその中で「1mmの進歩」に対して、この上なく嬉しく感じ、「もっともっとこの喜びを得たい」という欲求がムラムラと湧いてきて、いつまででもやっていたいという心理状況になるのです。
ですから一旦何かを始めると2時間3時間があっという間に過ぎ去ってしまいます。

そのハマった状態で1000時間なんでも取り組むと、そのことに対する本質的な面白さや素晴らしさを感じるといいます。そして10000時間を超えると、どんな分野でもいわゆる「先生」「師匠」になるといわれています。

というわけで今日も僕はいろいろなものにはまっているところです。

大阪で、1月13日に、「ハマる力=集中力」の1日プログラムを開催します。
よろしかったらお越しください。

みなさんは今日何にハマりますか?
決して「便所」にハマってはいけません。
今日も良き1日を!

ごきげんよう!