自己満足と利他の関係

つも僕は講演や研修をするとき、毎回楽しみにしてワクワクしながらやっているのですが、昨日は実は特別にまたまたワクワクの講演会だったのです。

と言いますのも、講演のあとに、僕の「篠笛ライブ」がついているからです。パチパチパチパチ!!!
場所は仙川というところにある「キックバックカフェ」というところなので、ここにはまさに「日本の心」を人に伝えながら、音楽活動を全世界で展開している「ヘブニーズ」という団体の主催者である「マレさん」という人がオーナーのカフェです。

ですからカフェといってもライブハウスなので音響もばっちりです。
僕は1時間半、「人間の脳のすばらしさ」について話をしたあと、4曲篠笛を吹きました。
はっきり言って、実に実に最高であります。
北島康介流にいえば「超きもちいい!!」というところです。

時々このカフェに出向いて、マレさんの話と音楽を聴きながら、この舞台で笛を吹けたらさぞや扁桃体プルプルだろうなと思っていたのですが、まさにそうでした。

終了したあと、みなさんが寄ってきて、「聞いているうちになんだかわたしも幸せな気分になってきました」と口々に仰っていました。

多分僕の笛の技術そのものよりも、僕がとにかく「気持ち良さそうに」吹いているのを見て、その幸せ感が移ったのではないかと思うのです。

「自己満足」と言う言葉がありますが、この瞬間は、まさに「自己満足」の極みです。
僕は篠笛の専門家ではありません。まだまだど素人です。しかし笛を吹いていて「ハマっている度合い」でいえば、かなりハマっていると思うのです。

僕はよく「愛するものから喜びがくる」ということを言っているのですが、まさにそうですね。
今日もその余韻が心を満たしています。

僕は人生の中で「人のために生きる」ということのすばらしさ、「人が喜ぶことに貢献することの尊さ」というものはいつも感じます。
でも、もしそれが自分の心の中で「相手のためにやっている」という気持ちが起こってしまったら、それは違うのではないかと思います。

無理にでも他人のために何かをするということは尊いことです。昔教えを受けた稲盛和夫名誉会長は、「人のために何かをしたり、寄付をしたりするときには心の中で『ちょっともったいないなあ』という気持ちが湧いてくる。

でもそれでいいのです。その気持ちを持っていながら、それでもそれをやっているうちに、自然とそれが行えるようになるのです。はじめのうちは見栄でもなんでもいいのです」という言葉を聞いて、自分の心の中に湧いてくる「虚栄心」や「見栄」なども許すことができるようになりました。

今回のライブは、相手にどう思ってもらうかということなど、全くお構いなしに、「自分が吹きたいから吹く」というまさに「自己満足」なのですが、終わった時に、会場がとても暖かく豊かな空気に包まれ、幸せな気分がしたのは、きっと僕の幸せな気分と会場のみなさんの幸せな気分が共鳴したからではないかと思うのです。

他人がどう思うかというよりも、自分が本当にしたいことを心をこめて行っているときに、それは他人の心に素晴らしい喜びの波動を生み出すのだと思います。

というわけで、来年はバリバリ、ライブ活動をする予定です。なんて調子こいてますと、娘の「他人の迷惑も少しは考えてよね!」という厳しい声が聞こえてきそうですから、遠慮がちにやりたいと思っています。

みなさん来年は、ちょっとは「わがまま」にいこうではありませんか !
なんのためって?
それは世界の平和と人類の幸福のためであることは言うまでもありません。

というわけで今日も良き1日を!
ごきげんよう!