本当の国際人とは

昨日は品川で企業研修を終えた後、銀座である女性と会いました。それは松平洋史子先生という方で、肩書きがいわゆる僕のようなどこの馬の骨ではなく、いわゆる徳川家のお姫様なわけですね。

僕としては「こんな方とどんな話になるのかいな????」と多少不安ではありましたが、話してみると実に気さくな人で笑いのやまない実に楽しい時間でありました。

聞いてみると、この方の「ひいお婆さん」という方が、僕の郷里彦根の井伊直弼(なおすけ)の長女の千代姫というのですから、僕とは浅からぬご縁もあるようなないような。

この千代姫という人が、高松の松平家に嫁ぎます。
彼女に一目惚れしたのが松平頼聰(まつだいらよりとし)です。
彼はあの15代将軍徳川慶喜の従兄弟にあたります。この結婚は決して政略結婚ではありません。
あるとき千代姫がお茶を頼聰にふるまったことがあります。
そのときの「お点前の姿」が実に優雅で美しかったために、一目惚れしてしまうのです。

そして結婚するのですが、その後大変なことが起こります。
みなさんご存知のように、井伊直弼が桜田門外の変で水戸の浪士たちに殺されてしまうのです。

その意味で、井伊と松平は仇同士になってしまいました。
このことが原因で千代姫は離縁させられ、また彦根に舞い戻ります。
しかし明治維新になって数年後、頼聡は、千代姫に対して、「今度は体一つで何ももたないで高松においで!」といって、復縁したのです。

封建的な時代と思われているときに、なんとも人間味あふれるロマンチックな話ではないですか。というわけでその「ひ孫」が松平先生なわけです。

松平先生は、若い人が、外国の方々にお茶をたてて欲しいという想いから、いろいろなしきたりを簡便化して、お茶を簡単に、3、4回レッスンするだけで、お茶をたてられるようにする方法を編み出したのです。

僕も昔松下政経塾時代に、裏千家のお茶をやりましたが、残念ながら正座が全くダメな僕は、足がしびれまくったために、さすがに「無理無理無理無理!!」となり、やめてしまいました。(あ、小田全宏も「無理」と言うのか?と言われそうですが..)

もともとお茶を創始した千利休は「お茶は人の喉の渇きを癒すことにつきる」と言っているのですが、お茶の作法を身につけるためには大変な修行がいるのでしょうね。

でもその修行の大変さに恐れをなした僕のような軟弱な人間でも、邪道かもしれませんが、もし3、4回のレッスンでお茶をたてられるようになるというのなら、それはそれでいいなあと思うのです。まさに「なんちゃってお茶」ですね。

それこそ本格的にやっている人から見たら、「そんなお茶が3、4回のレッスンでできるなんて、なんと破廉恥な!!」と怒られそうですが、とにかく「やってみて」そこで一つでも「これって結構面白いじゃん!」ということになったら、そこから、本格的に始めても良いのではないかと思うのです。

もしやってみて、「やっぱりこれ僕には合わない!」と思えばやめればいいし、またそこから本格的にやってもいい。
とにかく「最初の一歩」を踏み出すことが大切なことだと思うのです。

日本人にとって、国際人というのは、英語をペラペラにしゃべることができるということではありません。
もちろん英語が流暢に話せるとこは大切なことでしょうが、それこそ「わたしはこういう人間です」「日本はこういう国です」ということが自分の言葉で話せることが一番必要なのではないでしょうか。

みなさんは、どれだけ「自分のこと」「日本のこと」を外国人に話せますか?
少しでも自分のこと、日本のことを海外の人に伝えることができたら、あなたはまぎれもなく「国際人」ですね!

「おおおおワンダフル!!」

というわけで今日も良き1日を!

ごきげんよう!

追伸

国際人と言えば、アクティブでは、日本中を探して、唯一、アクティブの考え方で英語を教えている講師がいらっしゃいます。
それが落合浩一先生です。
オリンピックももうすぐですね。
英語をやりたい!という方はお待ちしていますよ。