弘法寺では毎日2時に勤行を行なっており、お寺でお眠りになっているご先祖様のご供養や、世界の人々の幸せと平和を祈っております。
先祖供養は、仏教固有の儀式だと思っておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は何千年も昔から、先に亡くなられた方々が今を生きる私たちを見守ってくださっているという思いから、先祖供養を行っていました。
昨今、今だけ、ここだけ、私だけという風潮が蔓延していますが、私たちが今の命をいただいているのは、無数のご先祖さまの命があったればこそです。
「人は死んだら何も残らない」という考えの人もいます。
しかし私は日々生きている中で、さまざまな祖霊様たちのお働きを感じます。
それは自分の家庭の先祖のみならず、もっと広い意味の日本で生きておられた御霊のお働きです。
先祖供養は、ただお経をあげるだけではなく、私たちが、今の人生に深い感謝の念をもち、祖霊様たちに「おけげさまで、ありがとうございます」という心を届けていくことが本当の先祖供養なのだろうと思います。
日々手を合わせる時に、すべての人がそんな気持ちになれば、世界も平和になると思うのですがいかがでしょうか。
今月も終盤、どうぞ平安な日々を過ごされますようご祈念いたします。
写真は、弘法寺にて開催された、「盲目のピアニスト『翔くん世界栄冠記念祝賀会』」の様子です。