今日は退院1日目ですが、弘法寺で仏道学院の講義をしました。
やはり手術をするということは大変なことで、寝返りを打つことも、ベッドから起き上がることも簡単ではありません。
ましてや、床に落ちたものを拾うなどと言うことは、全く無理です。
そして咳をしても、お腹に痛みが走り、くしゃみをしようものなら、お腹で火薬が破裂したような気分になります。
私は講義のときに、ギャグやユーモアをふんだんに使うのが好きなのですが、しかし、自分で笑うと、また腹筋が切れそうになり、激痛が走るのです。
腹腔鏡手術なので、術後も大したことはないだろうとたかを括っていたのですが、予想を遥かに超えて大変でした。

今回痛感したことは、当たり前のことですが、健康の大切さです。
すべてはここから始まると改めて感じ、自分の体に対して深い感謝の念をもちました。
そして、今まで大きな病気もなく元気に生きてきた私ですが、いろいろ体の辛さで苦しんでいる人の気持ちが少しわかったような気がします。
昔、父はボランティアで川の清掃をしているときに、崖からおち、脊椎を損傷してしまって、それ以来、「腰が痛い、腰が痛い」といっていたのですが、いまさらながら、「辛かったんだろうなあ」という気持ちになりました。
仏道学院で講義をしながら、それでも、こうして講義をさせていただけることに深い感謝の念をもたざるをえませんでした。